博士前期課程
教育研究上の理念
豊かな感性・人間性と高度専門職業人としての倫理観を備え、高度化・専門分化および多様化していく医療に要求される知識や技術を的確に習得・発展させながら、実践科学としての看護学を探究する高度な実践能力と基礎的な研究能力を有する看護職者の育成をめざす。
教育目的
- 優秀かつ柔軟な資質を併せもち、研究・教育・臨地のいずれの領域においても指導者となり得る人材の育成を図る。
- 生命の尊厳の深い理解を基盤とし、専門性の高い看護実践能力と教育研究能力を備えた、看護学実践の専門職者、管理者、教育者を育成する。
- 人間性豊かな高い倫理観を有し、生涯にわたって自ら学び、自立して研究ができる医療人の育成に努める。
- 看護学における基礎的な研究能力を養うとともに、地域の特性を踏まえて、看護学と生命科学・社会科学の調和を図る。
アドミッションポリシー
本研究科博士前期課程では、高度な実践能力と基礎的な研究能力を有する看護職者を養成するため、次のような資質を持った人を求めています。
- 人間に対する深い関心と生命倫理や医療倫理を身につけている人
- 専攻分野における基礎知識を身につけている人
- 自ら進んで課題に取り組む意欲と探究心がある人
- 看護学の教育、研究、実践の分野で地域社会に貢献する意志があり、看護学関連分野を学習してきた人
カリキュラムポリシー
- 教育理念・目的に基づき、豊かな感性、人間性と高度専門職業人としての倫理観を備え、高度化、専門分化および多様化していく医療に要求される知識や技術を的確に習得、発展させながら、実践科学としての看護学を探求する高度な実践能力と基礎的な研究能力を育成するために必要なカリキュラムを配置する。
- 看護学コースと助産学実践コースを置き、すべての学生が幅広く専門知識を修得するために共通科目を配置する。看護学コースでは各専門分野に必要な能力を養成するために、特論、演習、特別研究の授業科目を配置する。さらに助産学実践コースでは助産師となるために必要な特論、演習、実習科目を配置する。
ディプロマポリシー
本大学院に2 年以上（優れた研究業績を上げた者については1 年以上）在学し、授業科目について、看護学コースのうち、論文コースにあっては30 単位以上修得し、かつ修士論文の審査及び最終試験に合格することが、高度実践コースの高度実践看護師教育課程（専門看護師教育課程）にあっては40 単位以上、同コースの周麻酔期看護師教育課程にあっては46 単位以上修得し、かつ、特定の課題についての研究の成果（以下、「課題研究成果物」という。）の審査及び最終試験に合格することが、助産学実践コースにあっては、61 単位以上修得し、かつ、課題研究成果物の審査及び最終試験に合格することが、課程の修了と学位授与の必要条件である。修了時には以下の能力が求められる。
- 看護学に関する確かな専門知識と深い学識を修得している。
- 生命科学、社会科学、情報科学などの知識を活用して研究能力が発揮できる。
- 看護専門職者（論文コース修了者）として、地域医療での指導能力を発揮できる。
- 看護専門職者（高度実践コース修了者）として、高度な実践能力と指導能力を発揮できる。
- 看護専門職者（助産学実践コース修了者）として、地域における周産期医療での指導能力と高度な実践能力を発揮できる。
博士後期課程
教育研究上の理念
豊かな感性・人間性と高度専門職業人としての倫理観を備え、高度化・専門分化および多様化していく医療に要求される学識を有し、実践科学としての看護学の深奥を究め、自立して研究・教育を行うに必要な、高度な能力を有する人材の育成をめざす。
教育目的
- 優秀かつ柔軟な資質を併せもち、生涯にわたって自ら学び、看護学の発展を牽引できる人材を育成する。
- 深い専門知識や技能を持って、国際的視野から幅広く看護学を探究できる研究者・教育者を育成する。
- 人間性豊かな高い倫理観に基づいた高度な看護実践能力と創造的な研究能力をもって地域・社会に展開できる人材を育成する。
アドミッションポリシー
- 豊かな感性・人間性と生命倫理や医療倫理を身につけている人
- 看護学に対する深い関心があり、専攻する学問分野の専門知識と応用能力を身につけている人
- 学際的・国際的視野を持ち、自ら進んで課題に取り組む意欲と探究心がある人
- 看護学の教育、研究、実践の分野で地域社会に貢献する意志があり、牽引することができる人
カリキュラムポリシー
教育理念・目的に基づき、豊かな感性、人間性と高度専門職業人としての倫理観を備え、高度化、専門分化および多様化していく医療に要求される学識を修得、発展させながら、実践科学としての看護学の深奥を極め、自立して研究を行うに必要な、高度な能力を育成するために２つの分野を設けカリキュラムを配置する。
- 様々な健康レベルや健康に対するニーズを持つ人のライフサイクルに応じ、より個別性を見据えた健康回復・維持・増進に対応するため、生涯発達看護学分野及び療養・生活支援看護学分野を設ける。生涯発達看護学分野は、発達し続ける人間の存在に対する深い理解を基盤に看護を探究する分野であり、療養・生活支援看護学分野は、人々の生活を基盤に高度な専門性と実践を探究する分野である。
- 系統的・段階的に学修できるよう、教育課程では共通科目、専門科目及び研究科目の3つの区分を設け、専門科目及び研究科目に生涯発達看護学分野及び療養・生活支援看護学分野を配置する。
- 共通科目は、必修科目として、実践科学としての看護学の学識を深めるため看護の理論と概念を配置し、研究遂行の基盤を養うため看護学研究法を配置する。また、選択科目として、高度な病態生理学的思考を養うため看護病態学を、国際的な発信力を養うためアカデミックライティングを、地域及び国際社会に活用可能なケアシステムを創造する能力を養うため看護ケアシステム開発を、生涯教育としての教育のあり方を探究する能力を養うため看護人材育成論を配置する。
- 専門科目は、看護学の発展に寄与する創造的な研究課題を導き出し、研究に取り組む能力を養うため分野ごとに特論を配置し、医療、看護に関する深い学識と幅広い視野から自立して研究及び教育を行う能力を養うため分野ごとに演習を配置する。
- 研究科目は、高度専門職業人及び研究者としての高い倫理感と、創造的な研究を看護実践につなげ、地域・社会に展開できる能力を養うため分野ごとに特別研究を配置する。
【教育方法】
授業形態は講義・演習とし、主体的な学習を推進するために、アクティブラーニングを基本とする多様な学修方法の提供を行う。
【教育評価】
学習成果は、授業における授業貢献度、課題、レポート、プレゼンテーション、ディスカッション、中間報告会及び研究成果等で総合的に評価する。
ディプロマポリシー
看護学研究科博士後期課程においては、所定の単位を修得し、博士論文の審査及び最終試験に合格することが、課程の修了と学位授与の必要条件である。修了時には以下の能力が求められる。
- 高度化・専門分化及び多様化していく医療に要求される学識を有し、看護学の発展を牽引できる能力を修得している。
- 深い専門知識や技能を持って、国際的視野から幅広く看護学を探究し、自立して研究及び教育を行うことができる能力を修得している。
- 豊かな感性・人間性と高度専門職業人としての倫理観に基づき、創造的な研究を行い、看護実践につなげ、地域・社会に展開できる能力を修得している。
